一般鍼灸


当院に来院する患者さまの傾向

女性
男性
①逆子
②不妊 冷え症
③自律神経失調(動悸 めまい)うつ傾向
④VDT症候群(首・肩こり 頭痛 腰痛)
⑤月経痛 月経不順 更年期障害など

①首・肩こりor痛み 背中の痛み
②腰痛 座骨神経痛
③疲労感 集中できない 気分が落ち込む
④不眠 睡眠障害(中途覚醒 浅眠)
⑤自律神経失調 円形脱毛症

治療について
当院では、患者さまの症状や体質に合わせたオーダーメイドの鍼灸治療を提供しています。鍼灸治療は太極療法(たいきょくりょうほう)を基礎に行っています。

太極療法
昭和初期の鍼灸名人である澤田健(さわだけん。1877-1938)が提唱した治療法です。太極(たいきょく)とは万物の根源であり、ここから陰陽が分かれます。患者が示す様々な愁訴は、その太極のあり方の乱れや歪みが原因で出現したものです。太極療法とは「天地の究極原理に根ざした治療法」という意味です。
この療法は現代では余り行われていません。その理由は、手間がかかる治療法だからです。当院では手間を惜しまず、太極療法を基礎とした治療法を行っております。
澤田先生は「如何なる個体も全体と切り離して存在することは出来ず、存在する以上は全体と関わりを持っている」としています。生命の本質は原気であり、この原気を生成する腎(じん)、補う脾(ひ)、全身に輸送する三焦(さんしょう)を重要視しています。
治療内容はどんな病気も全体調整することで回復が早まることから、局所だけにとらわれることなく全体調整を目的とした治療です。基本的に用いる経穴は、百会、身柱、肝兪、脾兪、腎兪、次髎、澤田流京門(志室)、中脘、気海、曲池、左陽池、足三里、澤田流太谿(照海)、風池、天枢などです。
澤田先生の弟子であった代田文誌(しろたぶんし。1900-1974)が著した『澤田流聞書 鍼灸真髄』や『鍼灸治療基礎学』があります。鍼灸学校の学生の時に『鍼灸真髄』を読んで感銘を受けました。後書の序には「我が沢田流の如きは、教えても解らぬ。心眼で感得し得る者にのみ理解できる」と澤田先生が話したという旨が記述されています。澤田先生を私淑する者として、その初心を大切にしています。

当院の太極療法
問診の後、仰向けに寝ていただき、西洋医学的な触診、東洋医学的な脈診・腹診・舌診などの診察をしていきます。東洋医学の醍醐味は「診断即治療」です。仰向けの状態のまま、まず下肢の足三里など2~3か所に刺鍼していきます。次いで上肢の曲池などへ刺鍼していきます。通常、鍼は1番鍼(0.16×48ミリ)をツボに3~5ミリ刺して置鍼(しばらく刺したままにして置く)します。置鍼している間にお腹の中脘や気海にお灸をします。その後、刺していた鍼を抜き、手足にお灸をしていきます。今度はうつ伏せになります。後頭部や肩などの上背部に刺鍼していきます。次いで背部~腰部の肝兪や脾兪に刺鍼していきます。必要であれば置鍼します。その後、抜鍼してお灸していきます。お灸は飛びあがるほど熱かったり、痛かったりすることはありません。治療時間は1時間弱となります。


各種療法
太極療法をベースに各患者さまの症状や体質に合わせて、下記の各種の治療方法を組み合わせていきます。オーダーメイドの鍼灸治療となりますので、『10人いれば10人違う』治療となります。
①刺絡療法(自律神経免疫療法)
伝統的な鍼灸技法のひとつである刺絡(しらく)を現代医療の面から医師が改良・アレンジした治療法が自律神経免疫療法です。当院では伝統的な特殊な鍼(三稜鍼)で施術します。特に指先に行う井穴刺絡(せいけつしらく)は高熱を下げる、血圧を下げるのに効果的です。また「つわり」にもこの治療は効果的です。さらに自律神経失調による不眠・動悸・めまい・慢性疲労感や倦怠感に効果的です。
②Y.N.S.A.(山元式新頭針療法)
医師である山元敏勝先生が考案した頭部のポイントに鍼を行う治療法です。主にドイツやアメリカなどの欧米で痛みに対し即効性がある方法として普及しています。それ以外にめまい、耳鳴り、不眠症、更年期障害などの不定愁訴にも効果があります。そして、脳血管疾患による半身不随、麻痺、パーキンソン病、難病などに広く用いられ、世界中で注目されている新しい頭鍼療法です。
③パルス療法(低周波鍼通電療法)
鍼に電極を付けて低周波パルスで刺激する方法です。坐骨神経痛やスポーツ後の筋肉痛などに効果的です。マッサージなどでは取りきれない身体の奥の硬直した筋肉を直接刺激し緩めることが可能です。鎮痛効果も高い治療法です。
④灸頭鍼
肩こり、腰痛や背部痛では背中の筋肉(脊柱起立筋)が硬直しています。そこで背骨の脇に鍼を上から下まで刺していきます。その上に専用のお灸をくっつけ点火していきます。お灸が鍼から離れて体表に落下しないように十分な配慮をしています。鍼の刺激と灸の温熱刺激のダブル効果が得られます。特に背中がコリコリの中年男性は、刺絡と灸頭鍼のダブル治療が効果的です。

⑤円皮鍼・皮内鍼・粒鍼
円皮鍼は1センチ四方のテープに画びょうタイプの1ミリ程の鍼が固定されています。皮内鍼は1ミリ程の鍼を皮膚に水平に刺してテープで固定するものです。粒鍼は1ミリ程の銅やチタンなどの球状のものをテープで固定するものです。
円皮鍼は肩こりの治療の最後に硬結点などに「置き鍼」します。皮内鍼は腰痛や膝痛など比較的動く部位に置き鍼します。粒鍼は「耳鍼」でもおなじみのものです。首や足の甲など敏感な部位に置き鍼するときに使います。これらの置き鍼は鎮痛効果などが高く、5日ほど貼っておいてもらいます。もちろんチクチクせず入浴も可能です。
⑥温灸(びわの葉灸)
温灸は20センチほどの棒灸(ぼうきゅう)でホンワカと温める気持ちの良い治療です。びわの葉灸はホームメイドの有機枇杷葉のエキスと温灸を組み合わせた心地良い温熱療法です。冷え症、不妊症の方には一押しのオススメ療法で、腰の下の仙骨部を温灸で温めていきます。当院では各種のお灸を使用しています。『自宅でお灸してみた~い』という方のために効果的なツボやツボの位置などを併せてご指導しています。
⑦カッピング療法
吸角(吸玉)療法は、中国では「抜罐療法」、韓国では「プハン」などと呼ばれるポピュラーな治療法です。肩や背中など筋肉が凝っている所に専用カップを陰圧にして付けると血行が良くなります。オリンピック選手の間でも疲労回復に効果的ということで、スポーツをされている方に人気です。凝りが強い所はカップ跡が3日程残る場合もありますが、元のキレイな状態に戻るので安心して下さい。極力跡が付かないように施術いたします。『マッサージに行ってもスッキリしない』という慢性の凝りや脹りには特殊鍼にカッピングを加えると劇的に良くなります。
⑧温石療法(ホットストーンセラピー)
直径10センチ、厚さ1センチほどの黒色の玄武岩を使います。ほどよい重さの滑らかな肌触りの石を45~50℃に温めます。火傷しないように肌に薄い布を置き、その上に温めた玄武岩を置いていきます。冷え症や不妊症などの方は、お腹に数個置きます。保温力の高い玄武岩の遠赤外線効果によりジワジワとお腹が温められていきます。仰向けで手足に鍼灸治療している間に行います。エステなどで行っているオイルを使ったホットストーンセラピーとは異なります。
⑨星状神経節ブロック療法
整形外科やペインクリニックなどでも使用されている医療機器で、近赤外線という特殊光線を照射する「スーパーライザー」を使用しています。近赤外線は体内への熱の浸透性が高いのが特徴です。これにより血流が改善されことで痛みの除去が無痛でできます。のどの奥にある星状神経節に照射すると脳血流量を増やし免疫を向上させます。不眠症やうつ病の鍼灸と併用するとより効果的です。不快な熱さや痛みを感じることもないので安心です。


世界保健機関(WHO)が鍼灸療法の有効性を認めた病気の一覧です

神経系疾患
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
運動器系疾患
関節炎・関節リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・肩関節周囲炎(五十肩)・腱鞘炎・腰痛・膝痛・足関節痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
循環器系疾患
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧症・低血圧症・動悸・息切れ
呼吸器系疾患
気管支炎・気管支喘息・咳喘息・風邪および予防
消化器系疾患
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・腹痛・胃十二指腸潰瘍・痔疾
代謝内分秘系疾患
バセドウ病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
婦人科系疾患
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
耳鼻咽喉科系疾患
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・扁桃炎
眼科系疾患
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
小児科疾患
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚症、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

 


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